『琅琊榜』感想、今回がラストになります〜。
色々と突っ込み所はあれど面白かったなあ。また見返したい。
さて、前回やっと靖王が梅長蘇こそがかつての親友・林殊だということに気づきました。
正体バレが終わってから思うんですが、靖王が梅長蘇の正体を知るという山場は、思った以上にこの物語のテンションを高め続ける効果があったんだなあと思います。
やっぱり、正体がわかってからはストーリー的にも盛り上がりが落ち着いちゃった気がするなー。
相変わらず面白いことは面白いんですけど、前みたいに靖王さまに「早く気づけ!」「何で気づかないんだ!」とヤキモキすることがなくなってしまって、ちょっと寂しいです。
靖王さまが一人で突っ走ったり暴走することがなくなってしまったしねー。
しかし、正体バレの後、梅長蘇と靖王さまが特に何も会話が無かったのにはツッコみたい。
いきなり「私と先生は一心同体だ」とか言い出して、いやいや、こうなる前にどんなやりとりがあったんだよと。
靖王さま、なんか言うことあるんじゃないの??
林殊には色々と言いたいことあるだろうし、誤解して雪の中で放置した件も結局後悔しただけで謝ってないよね!?
もうちょっと、正体バレ後のフォローは欲しかったぞ!?
・・・というわけで、色んなことはすっ飛ばして、お話は
最終決戦へ。
さて、いよいよ赤焔事案を覆す時がやってきました。
事を起こすのは皇帝陛下の誕生日会。
みんなが一堂に会する場で真実を公表して赤焔事案の再審を訴え、陛下が逃げられない局面を作り、すべてを明らかにするのです。
てか、
また誕生日会か!!!
景睿も自分の誕生日会で真相を暴露されて一夜にして信じていたものをほとんど失ったんだよなあ。
この世界の誕生日会怖いよ・・・。
そして、誕生日会当日。
莅陽長公主が謝玉の文を公開し赤焔事案の再審を求めます。
ぶち切れる陛下に対し、朝臣達、霓凰、言闕・・・と、その場にいた人々は次々と再審を求めます。
今までの仲間たちが集い、最後の敵である皇帝陛下に立ち向かっていく場面は、RPGのラスボス戦とか少年漫画のラストバトルを思い起こさせられましたね。
かなり熱い展開ですが、次々朝臣達が再審を訴え出て、最後に陛下が最も信頼していたっぽい弟の紀王が立ちあがり再審を申し出た瞬間の盛り上がりは最高潮でしたね。
今まで党争から距離を置き、表だって誰かに味方しなかった紀王さままでもが再審を要求しだしたことに、陛下は大ダメージを受けます。(しかも、そこで次回へ続くという引きw)
紀王さま、いつも飲んだり食べたりばかりで、のほほんとした感じを装っていたけど、実はすべてを見通して冷静に立ち回っているお方なんですよね。
こんなに疑い深い皇帝の実の弟なのに、今まで無事にいられた上に信頼も厚かった方なんだからそりゃあ只者じゃないはず。
凡人ならとっくに陛下に殺されていたか遠ざけられていただろうし。
紀王までもが自分を裏切ったことに大ショックを受けた皇帝陛下は兵を呼んでこの局面をぶち壊そうとしますが、事前に靖王が手を回していたため、陛下の兵は入ってこれません。
結局、皇帝は赤焔事案の再審を認めることになるのでした。
再審についての様子は特に描写されることはなく、ドラマの中ではすべてが終わったところまで時間は飛びます。
そんなわけで、赤焔事案が覆り、祁王一族、林一族、赤焔軍の人々の潔白が天下に示されるところは意外にもアッサリなように感じましたね。
まあ、再審までこぎつけたら、あとは波乱はないもんな。
亡き人々の位牌が祀られ、梅長蘇はその前でひれ伏し嗚咽します。
いつも表情を変えない梅長蘇が肩を震わせて泣いているのを見て、ついにここまで来たんだなあと感慨深くなります。
そして位牌のうち、林殊の位牌に布をかぶせた靖王。
これで琅琊榜も終わりかあ。
しかし、最終目標が達成された後、唐突に
四方八方の国が攻めてきます。
大渝、北燕、夜秦、東海が侵攻、そして南楚にも不穏な動きが。
なんだこの展開www
軍を統率できる人材が不足しすぎていて大ピンチの梁国。(明らかに誉王さまの謀反とか内ゲバ争いの弊害・・・)
皇太子となった靖王が自ら出征するわけにもいかず、梅長蘇が自分が行くと名乗り出ます。
残り少ない命を前に、梅長蘇は最期に林殊として戦場で散ることを望んだのでした。
今まで
梅長蘇は林殊とは別人だと散々言い続けてきた彼が最後に、
「自分は林殊だ」と言い、林殊として散ることを望む展開・・・なかなかこみあげるものがありますね。
ああ、でも霓凰郡主が可哀想すぎるんですけど。
物語の中でもかなり序盤に梅長蘇の正体に気づいて、何も言わずに見守って来たのになあ。
この結末は辛すぎる・・・。
その後はダイジェストっぽい流れで語られます。
霓凰の元に宮羽が梅長蘇の手紙を届け、霓凰と宮羽は涙を流している。
一方、靖王は林殊の位牌にかけていた赤い布を落とす。
おそらく、梅長蘇が戦死したんだなと思わせるようなダイジェストです。
だけど、深読みすると「実は生きているのでは?」と読み取ることも出来そう。
霓凰への手紙も意味ありげだったし。(しかし、生きていたとしても靖王さまはまた知らされてないに一票)
若干、曖昧でぼかされた感じになっていますからね。
まあ、でも、おそらくは梅長蘇は戦場に散ったというのがドラマの表向きの流れでしょうね・・・。
そして唐突に数年後。
靖王さまの皇帝姿・・・!!
庭生は成長してるし、静妃は皇太后、靖王妃は皇后となっていて、息子まで生まれていました・・・。
色々ぶっ飛びすぎだけど、靖王さまが皇帝になった姿を見られるとは!!
あ〜感慨深いなあ。琅琊榜が始まった頃は、冷遇されて戦場にばかり飛ばされていて皇位とは無縁の皇子だったし。(33歳にもなって親王にもなれず…と嘆いてましたよね)
そして、皇帝となった靖王さまがラストに編成した軍の名を
「長林軍」と名付けたところで
終劇。
中国時代劇名物のぶつ切りENDに
「ここで終わり!?」と突っ込みたい気もするけど、ついにこのお話も完結しました。
まさか、ラストシーンが靖王さまが書道→ドヤ顔で終了とは思わなかった・・・(爆)
いや〜でも、唐突に数年後にぶっ飛んだので、あの人やこの人はその後どうなったんだとか、色々と思うところはありますね。
その辺は想像の余地を残してくれていると思えばよいのか・・・。
とにかく、この後も皇帝となった靖王さまは明君となって梁国を栄えさせていったのだと信じています!!
皇帝陛下が「昔は自分も冷酷ではなかった。玉座に座れば変わってしまうのだ。今は情義に厚い景琰でも玉座に座れば変わる」と嫌な未来を語りましたが、靖王さまなら大丈夫だと信じたい。
本当に、彼は54話かけて成長していったしね。
途中、物申したいことはたくさんあったけど、最後は賢君となって決めてくれたし。
傍に親友がいなくても大丈夫!!色々と切ないけど・・・。
というわけで、唐突に琅琊榜にハマってブログで感想書いたりなどしましたが、面白いドラマでした。
原作本、読んでみたいからぜひ邦訳出してほしいなあ。
琅琊榜2も制作されるみたいだし、まだまだ展開はあるみたいですね。
「長林軍」って名づけてドヤ!で終わったんだから、長林軍が関係してきそう?
うーん、でも、続編ってどうなんだろうなあ。
琅琊榜は靖王さまが皇帝になるまでを楽しむ感じだったからなあ。
続編で靖王さまが謀反起こされて死んでたりしたら泣くわ。
出来れば、全然違う時代の話で、1のキャラは名前だけ登場とかだったら有難いです。
1作目でハッピーエンドになったお話を続編で波乱起こしてゴタゴタさせるのはあまり好きではない。
今後の展開に期待しつつ、『琅琊榜』話はここで終わりです。
DVD出たら欲しいなあ〜。
設定資料集つけてくれないかしら。(←ゲームじゃないって)